本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『クリスマス・カロル』

『クリスマス・カロル』(ディケンズ)を読みました。訳者は村岡花子さんです。

クリスマスにはこれでしょう。といっても、初めて読んだのですが。ディケンズは、『デヴィット・コパフィールド』から読もうかとも思ったのですが、敷居が高そうだったので本書から入ることにしました。時期的にも、内容的にも、とても良かったと思います。

いつも通り、あらすじです。
吝嗇家のスクルージ老はクリスマス・イブの夜かつての同僚の幽霊と対面します。同僚は「お前さんのところへ三人の幽霊が来ることになっている」といって消えていきました。そして、そのとおり、スクルージのもとに一人目の幽霊が現れます。彼は「過去のクリスマスの幽霊」と名のり、スクルージを過去へといざなう。二人目は「現在のクリスマスの幽霊」と名のり、スクルージを街へといざなう。そして三人目は…


吝嗇家であるスクルージは過去の自分の姿を見、現在の知人の姿を見ます。彼は自分の過去の感情を思い出し、現在の知人に対して申し訳なさを感じます。そして、三人目の幽霊が現れたとき、彼は積極的に自らを変えようとしていきます。
スクルージの心の変化を描きながら、それでいてしっかりと彼の知人も描かれています。貧しい暮らしの中でせめてクリスマスだけはささやかに祝おうという、人々の姿がとても上手く描かれているのです。この部分が上手く描かれなければ、スクルージの心変わりしていくということに現実味がなくなってしまうのでしょうが、とても上手く展開されています。
読んだらなんとなくやさしくなれる、そんな作品です。

値段も300円と安いですし、この時期を逃すと季節ものなのですこし違和感があるかもしれません。ちなみに、僕が目をつけたのは先月ですが、この時期まで積ん読状態でした。



メリー・クリスマス
…あ、雪が降ってきました。
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by nino84 | 2005-12-24 10:27 | 読書メモ