本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『インストール』

『インストール』(綿矢りさ)を読みました。

久しぶりに本屋に行ったら普段置いてないはずの河出文庫が置いてあった。それがこの本。他にもたくさん一緒に発売されただろうにこの本だけあって、しかも平積み。驚く。そもそも『文藝』が河出書房からでていると知らなかった、驚く。

作者は綿谷だとずっと思っていたのに綿矢だった、そんなひと。17歳で文藝賞を獲るのがすごいのか17歳でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を獲るのがすごいのか、いやどちらもスゴイのだ。比べることがヤボだったね。僕は後者のひとの作品をよく読みます。そういえばこのブログ上でも何冊か感想書きました。

ふむ、なぜか話がどこかへ行ってしまう、反省。いや猛省。

作品としては女子高生が自分崩しをして再構成するというもの。しかも文体は女子高生の一人称。あれ?『阿修羅ガール』だ。どちらも読んだ僕としては『阿修羅ガール』のほうがぶっ飛んでて好き。ありふれたジュブナイルならあれくらいぶっ飛んでるといいと思う。このあたりは個人の好みの問題だね、きっと。

ところで光一はセリフが女っぽいと感じたのは僕だけだろうか。冒頭で男と紹介されたハズなのに途中で女かと思うのはおそらくセリフの影響です。

そういえば、『You can keep it.』っていう書き下ろしの作品の紹介を忘れてました。この作品のおかげでお得感四割り増し、ページ二割り増し。値段は380円よりも安い河出文庫を想像できなかったので考えるのをやめた、無駄。でも値段が二割り増しなら得、四割り増し以上なら損と考えてしまう無駄。人間って無駄だらけ。

終わろうかと思ったけど終れない。解説が見るに耐えないなんか空前絶後。あれは解説というよりただほめた文章でしょ。「完璧ただ完璧」と書けてしまう勇気はほめてあげます。でもなんか違うくない?実は僕が吉本ばななとか山田詠美を読めない人だから伝わらないだけなのかもしれません。コクトーを読めない僕はこの作品も読めていないのかもしれません。でもいいのです。僕の感じたことはそういうことでしたから。


うーん。文体はあまり似ませんでしたね、やっぱり。日本語は難しいなと感じる今日この頃。
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by nino84 | 2005-11-10 10:32 | 読書メモ