本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『王立宇宙軍 オネアミスの翼』

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)を観ました。

ここを定期的に見ている人は誰も知らないだろうアニメ作品。実は『新世紀エヴァンゲリオン』や『不思議の海のナディア』などを制作したGAINAXの作品です。

世界で初めての有人宇宙飛行計画を立ち上げた王立宇宙軍だったが、今まで実績がないために政治的な立場は弱い。そのため打ち上げ場所を国境付近にされ、打ち上げ計画は戦争の口実に利用されようとしていた。かくて隣国の軍は動きだし、打ち上げ台の周辺で交戦が始まる。そのため宇宙軍は撤退を迫られるのだが…。
まとめてしまえば世界初の有人宇宙飛行を目指す男たちの物語です。

主人公は最初水軍に入隊しようとしたが、成績が悪く宇宙軍に入った。そのため冒頭の彼のモチベーションは低い。彼がやる気を出したのはある女性と出会ったからだが、要するに彼女の気を引きたかったのだ。そのため、計画が本格的に動き出すと彼は迷い出す…。と解釈したのだけれど、実際よく分からない。他の登場人物を置いてけぼりにするならともかく、視聴者まで置いくのはいただけない。
また変な宗教観(?)のようなものを絡めていったからこそのラストのセリフではあるんですが、もう少し上手く絡ませることはできなかったのでしょうか。二つの要素が乖離してしまっている気がする。

ただ、ラストシーンの盛り上がり方は素晴らしく、この作品はラストシーンのためだけにあるといっても過言ではありません。主人公シロツグの声を当てているのは森本レオなのですが、彼が起用されたのは、ラストにあのセリフを喋らせる、ただそれだけのためだったのではないかというほどです。またこれはラストシーンに限ったことではありませんが、作画のレベルはとても高く、音楽も良いのです。
スタッフは作画の関係では作画監督に庵野秀明(『新世紀エヴァンゲリオン』監督)、貞本義行(『新世紀エヴァンゲリオン』キャラクターデザイン)。原画が江川達也(『東京大学物語』ほか)。さらに美術に樋口真嗣(『ローレライ』、平成ガメラシリーズ監督)。音楽は坂本龍一(『戦場のメリー・クリスマス』)。よくぞこれだけ集まったという感じがする。良いスタッフがあつまれば良いシーンがとれると言うことか。


この作品を観るなら細かいところを気にしていたら負けです。初めのシーンで主人公の服装が突然替わろうが、目をつぶっておくべきです。ラストシーン、ただそれだけのためにこの作品は存在します。


ちなみに、僕は知りませんでしたが、脚本の方も最近有名らしい。マクロスでデビューして、最近ではガンダムSEED、SEED destiny、エウレカセブンなどを手がけている人だそうです。
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by nino84 | 2006-01-14 10:53 | 視聴メモ