本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『O・ヘンリ短編集(三)』

『O・ヘンリ短編集(三)』(O・ヘンリ、大久保康雄訳、新潮文庫)を読みました。

収録作品は「最後の一葉」、「愛の使者」、「一ドルの価値」、「天窓のある部屋」、「ブラックジャックの売渡し人」、「煉瓦粉長屋」、「伯爵と婚礼の客」、「にせ医師物語」、「人生の回転木馬」、「釣りそこねた恋人」、「心と手」、「黄金の光」、「都会の敗北」、「荒野の王子さま」、「都市通信」(収録順)の15作品です。
なかでも「最後の一葉」、「人生の回転木馬」、「心と手」がよかったです。

「最後の一葉」
「あの木についている葉が全て落ちたら私は死んでしまう」、というお話の元ネタです。実は第3者が絡んできて予想を超える最後を迎えます。
ちなみに、病気の人は死にません。人が死んだら悲しい、O・ヘンリはそういう作風ではありません。

「人生の回転木馬」
夫婦が離婚の手続きをしに手続きのための5ドルを手に、保安官の元を訪れる。しかし、妻への補償金のために5ドルが必要であると言われてしまう。手元にお金のない夫は一旦家へと帰るのだが…
ポイントは5ドルの行く先です。

「心と手」
珍しく先が読めてしまった作品。ただこの作品をインスパイアすることはいくらでも可能、そんな作品。利き手が違うとか…。
オチが分かっても、面白いものは面白いんですよね。結局。


長編ばかり読んでいたので、ひさしぶりの短編です。『6ステイン』(福井晴敏)は短編として読めなかったので、意識の中ではすでに中編以上のものになっています。それにしてもやはりO・ヘンリはきちんとオチがあって良いですね。裏をかかれるというのもそうですし、予想していたものの上を行っていたり。ここまで短い作品の中で、しっかりと伏線を張っているのもいいですね。2度読むと、それがよく分かります。
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by nino84 | 2006-04-01 19:19 | 読書メモ