本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『上達の法則 効率の良い努力を科学する』

『上達の法則 効率の良い努力を科学する』(岡本浩一、PHP新書)を読みました。

ものごとが上手くやれるようになる、上達する。これを効率よくするにはどうすればよいのか、それを心理学の立場から解明したのが本書である。
心理学のタームに「スキーマ」というのがある。上級者はこれが発達しているために、ワーキングメモリ(いわゆるマジックナンバーが一度に扱える限度であるといわれている)を節約することができる。本書によれば、スキーマは長期記憶として記憶されているものから形成され、それが感覚記憶をワーキングメモリに移行する際のフィルターとして用いているという。上級者はそのフィルターの精度、つまりどの情報を摂取し、どの情報を捨てるのか、が高いという。
したがって本書の理論に依れば、上達するためには、スキーマを作り出すことが早道ということになる。その方法も提案されている。
また、スランプが心理学的にどのような働きで起きているかも分析し、その解決方法を提案している。


記憶のメカニズムは別の方法を学んだ覚えもあるのですが、とりあえずそこは置いても、スラスラと読むことができた。特に3章「上達した人は何が違うのか」、4章「上達の方法論」は良い。
3章では結構耳にいたい話を論理的に説明してある。あるジャンルでこういうことをしている自分を思い出した。また、4章では逆に自分がどの程度のレベルで止まっているのかを再認識することができた。
ただ、良い作品をみるといわれてところで、それが分からない現在の状況を僕はどのように打破するべきだろうか。結局評判の良いものを片端から当たっていくしかない気がする。


とりあえず認知心理学のノートを引っ張り出してきて、いろいろ思い出そうかと思います。
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by nino84 | 2006-05-27 01:34 | 読書メモ