本の感想などをつらつらと。


by nino84
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

「走れメロス」

「走れメロス」(太宰治、『走れメロス』新潮文庫収録)を読みました。

メロスは激怒した。国民を信じぬ王に。しかし、彼は今死ぬわけにはいかなかった。妹の行く末を案じたから。妹の結婚を見届けたかったから。だから彼は友を王のもとに預けて走った。
妹の結婚を見届けた彼は、死ぬために王のもとに向かって走る。



嗚呼、素晴らしき哉、友情。という単純な話にならないのが、いいですね。

迷わない人なんていない。でも、その迷いのなかから信じるに足ると思えるものをみつけられるのが、人だろう。
人は人間であって、人の間で生きるのだから、人との関係が無くなってしまえば、それはすでに人ではない。でも、人が考えていることが全て分かる人などいないから、迷う。この人の言葉は信じられるのか、否か。それは仕方がない。それを超えてつながれるものを、人は成長していく中で見つけることができるはずだ。人は言葉だけでつながってるのではなく、気持ちでだってつながることができるのだから。
[PR]
by nino84 | 2006-08-11 23:59 | 読書メモ