本の感想などをつらつらと。


by nino84
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「時をかける少女」

「時をかける少女」(筒井康隆、『時をかける少女<新装版>』角川文庫収録)を読みました。

芳山和子は、理科室の掃除中、となりの理科準備室からなにやら物音するのを聞きいた。おそるおそる様子を見に行くと、しかし、そこには誰もおらず、ただラベンダーの香りがだたよっているだけだった。
そんなことがあった翌日、彼女は信号無視のトラックに轢かれそうになる。もうダメだと思ったその時、彼女は自宅のベッドの上にいた…



映画が評判良いみたいですね。地元名古屋では終わってしまったので、見ようと思うと豊橋(延長上映しているかは謎)やら四日市やらに遠征です。(追記:と思ったら、ゴールド劇場延長してる~。さて、見に行こうかな。)というわけで、とりあえずは読んでおこうということだったりします。

ところで、実は『走れメロス』(太宰治、新潮文庫)に収録されている「富獄百景」などの感想を書いていないのですが、なんかあまり面白くなかったので、割愛。次の本へ行きます。

閑話休題。
作品としては、SF+恋愛でジュブナイルっぽい作品に仕上がっていると思います。対象が中高生あたりでしょうから、文体も軽く、読みやすい作品だと思います。ただ終盤にはいるとネタバラしの関係で突然SF臭が増しますので、多少置いて行かれる人もいるのかなぁと思ったりしました。勝手な想像です。
ただ、設定ありきのただのSFでなく、恋愛要素もありますので、それなりに楽しめるのではないかと。

あとは、これは明らかに読者層の関係でしょうが、ものすごく甘いですね。なんか、こういう恋のかたちをしめされると、なんとなく一歩引いて読んでいる自分がいます。それで、こういうことに気がつくと、ずいぶん老けたと感じます。
「いつか、だれかすばらしい人物が、わたしの前にあらわれるような気がする。その人は、わたしを知っている。そしてわたしも、その人を知っているのだ……。
どんな人なのか、いつあらわれるのか、それは知らない。でも、きっと会えるのだ。そのすばらしい人に……いつか……どこかで……。」
この文章を読んで、感動せず、瞬時に「シンデレラコンプレックスかよ!?」と思った僕の心は汚れきっていると思いました。はい。
あと、ケン・ソゴルってどこかで聞いたことがあるなと思ったら、TVアニメ『ゼーガペイン』の主人公がソゴル・キョウでしたね。漢字では十凍京だったかな。いや、どうでもいいですけど。…ネタバレになるかもしれないので、ホワイトで。
ところで、作品が書かれたのが1965年から66年ということで、思った以上に古い作品なんですね。だからでしょうか、中学生の話し言葉には違和感を感じます。中学生が二人称を「君」というのはちょっと…。
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by nino84 | 2006-08-13 16:58 | 読書メモ