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本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『時をかける少女』 ―映画―

『時をかける少女』を観ました。

記事をほぼ書き終えたところで、PCがフリーズしました。導入部分をまとめる気力が消え失せました。代わりに公式HPで勘弁して下さい。小説を下に敷いているということで、特に序盤は同じような流れです。
それでも簡単に説明すると、理科実験室で物音を聞いて、その原因を探る途中で何かが起きる。で、その後で事故にあってまさに死ぬ、という瞬間に気がつくと別の場所にいる…なぜ?という感じでしょうか。

序盤はかなり軽いノリで作られているのですが、主人公である真琴がタイムリープでできることと、その限界を知ることで、話が終盤に向けてシリアスになっている。うまく流れに乗ることができて、引き込まれていく感じでした。
観たあとに、なんだか恋がしたくなりました。ただ、僕の冷静な部分が、20歳すぎて恋に恋をしてるのはどうなのか、と訴えていました。


Time waits for no one. 時はだれも待ってくれない。だからこそ、思い立ったが吉日。でも、それを気づくのが難しい。だから、( ゜Д゜)ハァ?とか言える。
でも、真琴は普通とは違う形で時間と向き合ってきたから、それが痛いほどよく分かる。タイムリープで過去に行くことができる、つまり時間の一回性が否定できうる、そういう立場にいたのに、それでも、いやだからこそ、時の大切さを感じる。
真琴の視点で見ている僕も、それを感じることができたように思います。で、だからこそ、いま(すぐにでも)、会いにゆきます。という気分にさせる。


以下すこしネタバレしていますので、読む際はご注意を(上でもしてるじゃないかといわれると困りますが)。

小説とのリンクも多少してあって、そのあたりは原作を読んでいたからこそ楽しめました。映画の中で、『時をかける少女<新装版>』の表紙に使われているのと同じ絵(というか…)が使われていたりします。ってか、そのつながりで、芳山という名字の意味が分かる原作既読者は問題ないですが、原作を読んだことのない人が、突然タイムリープのことを話し始めるこの魔女おばさんをどう思うかが少し気になります。
ちょっとつかみ所のない人、という性格づけはしてるみたいだったので、そういう人なのかな、で終わるのでしょうか?

あと、細かい話ですが、劇中の話を聞いている限り、タイムリープの設定は変わっているように思います。タイムリープの設定はもちろんですが、それをとりまくルールも多少違っているようです。そういうのはありなんだろうか。そもそも芳山さんはなぜ原作で失ったはずの記憶を持っているのか…。
by nino84 | 2006-08-24 23:59 | 視聴メモ