本の感想などをつらつらと。


by nino84
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「書簡」

「書簡」(小野不由美、『華胥の幽夢 十二国記』講談社X文庫収録)を読みました。

慶国の王宮、金波宮より一羽の鳥が飛び立った。それは隣国、雁まで飛び続け、景王のかつての恩人のもとで、友としての王の言葉を伝える。


互いに簡単には会えないけれど、いつも気に掛けている。互いに相手を思うから、無駄な心配は掛けまいと思う。こういう関係をよそよそしいととるのか、どうなのか。
互いに自分の置かれた立場で頑張っている。それが分かるから、互いに言外に励まし合える。また、頑張ろうと思う。どちらかが寄りかかることもできるのだけれど、それはしない。それをすることで壊れるような関係ではないのだけれど、互いが互いを思うからそれをしない。
どちらが気丈というのではなく、互いに支え合うことができる。

理想なんだろうけれど、僕には無理かな。友人にはどこかで甘えたくなるし、それを抑えることは難しい…。


ところで、この作品を読むに当たっては、シリーズ第一作『月の影 影の海』は読んでおくことをおすすめします。断片的に説明はあるものの、今作の考え方を持つに至るまでの、景王やその恩人である楽俊の人物描写が不足しているかなと思いました。
こういったシリーズもので突然短編集から読み始める人がどれだけいるのか分かりませんが…。
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by nino84 | 2006-09-17 11:25 | 読書メモ