本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』

『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』を観ました。

2000年春、ネット上で突如として生まれたデジモンは急速に成長し、世界中のデータを荒らし回り始めた。少年達はそのデジモンを倒そうと試みるのだが…


最近『時をかける少女』で話題になった細田守監督作品です。むしろ、『時かけ』以前はこちらが代表作であって、これがもとで村上隆が手がけたルイ・ヴィトンだかのプロモーション映像の監督に抜てきされたとか聞いたことがあります。
そのプロモーション映像をテレビで観たことがあるのですが、今作の電脳空間の表現にかなり類似している部分があるように思います。そういえば村上隆、最近みないなぁ…。僕がテレビをみないだけだろうか…。

さて、作品のはなしに戻りましょう。今作はわずか40分という短い作品ではあるのですが、上手くまとめられた分かりやすい作品なのではないかと思います。
副題の「ぼくらのウォーゲーム」、英語では「CHILDREN'S WAR」ですが、このタイトルに違わない、まさに僕ら、子どもたちだけの戦争が上手く描けていると思います。ネット上に存在するデジモンを倒そうと焦っている子どものすぐ近く、扉一枚隔てた場所でお母さんがケーキを焼いている。ふと振り向けば全く普通の生活が行われているなかで、子どもたちは戦っている。そこにあるのは子どもの世界であって、大人達はその危機に気づかない。
『時かけ』でもそうでしたが、細田さんは普通の生活を描くのが上手いな、と思います。なにか事件が起こっている裏側ですすんでいる日常、それを描くのが上手い。『時かけ』では薫、今作では太一たちの身に事件が起こっているんだけど、その身近にいる母や友だちはそれに気づくことはなく日常の生活を送っている。そうやって日常があるからこそ、非日常が浮き立って、よりぽい感じが出てくるのだと思う。
以下、長々とその対比を書いても良いのですが、ただ長くなるだけなので割愛します。でも、ホントに上手いですよ、演出。

それから、基本的な問題提起として2000年問題みたいなものもあったんではないかと、今更ながらに思います。ネット上で生まれたデジモンは現実世界には決して出てこないのだけれど、電話が繋がりにくくなったり、交通網がマヒしたりしてしまう。僕たちの世界が今どれだけコンピュータに頼っているのか、そのあたりへの警告でもあったのでしょうか。最近では『ロックマンEXE』がこのあたりのテーマだけで何年もゲームやらアニメをやってますね。テーマとしては最近ありがちなテーマなだけに、今作ではそれ以外の部分に目がいったりしました。
この点については、2000年当時、リアルタイムで観たらまた少し違った感想になったのかもしれません。子どもに伝わりやすい2000年問題の描き方って少なかったような気もしますし。
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by nino84 | 2006-11-20 00:17 | 視聴メモ