本の感想などをつらつらと。


by nino84
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「三人の学生」

「三人の学生」(アーサー・コナン・ドイル、大久保康雄訳、『シャーロック・ホームズの復活』ハヤカワ・ミステリ文庫収録)を読みました。

セント・ルーク・カレッジで奨学金試験の問題が流出してしまった。教授が自室で問題を校正していたとき、少し席をはずしたら見られた痕跡があったのだという。犯人は同じ寮にすむ3人の学生ではないかと疑われたのだが、決定的な証拠が見当たらない。


人が死なないパターンの作品です。人は死ななくとも、密室という状況が問題になるという作品なので、軽い気持ちで読めて、それなりに楽しめる作品になっていると思います。そのうえで、結末もきれいに終わっているので本当に楽に読める作品だと思います。ミステリは人が死んだり、盗みがあったりと人の暗い部分に注目が集まってしまうので、こういう作品が逆に珍しいように思ってしまいます。「魔が差した」という感じの作品ですから、自分を投影しやすいですし。

それにしても、この作品は突如として性善説にたった作品になっていて、どこか浮いている気がしますね。根っからの悪人というのが描かれるのが多い気がしていましたから、そう思うのでしょうが。


そういえば、奨学金に試験が課されるというのはあまり聞きませんが、たしかに成績表でやるよりはその方が妥当性があるような気がしますね。
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by nino84 | 2006-11-23 23:53 | 読書メモ