本の感想などをつらつらと。


by nino84
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「PAY BACK」

「PAY BACK」(安井健太郎、『ラグナロクEX. MISFORTUNE』角川スニーカー文庫収録)を読みました。

盗賊のアジトに潜入し、その盗賊団の首領を無力化したリロイは、助け出した女性から、ひとつの依頼をうける。なんでも、このアジトに潜入したはずの賞金稼ぎを探してほしいという。


作品としては、2つの意味でのPAY BACK。

当然ですが、ひとつは盗賊団たちに対して。こちらはしっぺ返しもしくは、報復くらいの意味か。ただ単に盗賊から女性を救出したのでは芸がないので、それに加えて、もう少しちがった終わり方を考えてみようという感じだろうか。それでも少しオリジナリティーに乏しいかな、とも思える。盗賊たちはリロイに痛めつけられた段階で、十分に痛めつけられているわけで、それに加えて、しっぺ返し、といわれても少しインパクトが薄いかな。

もうひとつは、意図してのことがどうか知りませんが、助け出した女性が自分の身よりも賞金稼ぎの身を優先したことによるPAY BACK。そもそもPAY BACKといえるのかどうか分かりませんが、ただ自分の安全と引き換えにリロイが相応の働きをするという感じになっていたので、いいのかな。すべての行動には相応のリスクがともなう、といったこところか。
実際には、リスクはほぼなかったわけだが、安全を本気で投げ出す覚悟があったのかを確かめられはしたわけで、十分にPAYしたのかなと。

しかし、後者は少し無理解釈だろうと自分でも思います。「自分のことは自分で決める。その責任も自分で持つ。」というのは『ラグナロク』シリーズを通してよく言われていることですしね。
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by nino84 | 2006-12-01 22:07 | 読書メモ