本の感想などをつらつらと。


by nino84
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『機動戦士ガンダムUC 1・2 ユニコーンの日(上)・(下)』

『機動戦士ガンダムUC 1・2 ユニコーンの日(上)・(下)』(福井晴敏、角川書店)を読みました。

西暦から宇宙世紀へ。ニューイヤーズイブ。人類は宇宙への本格的な移民を控え、自らの歴史の転換点とすべく改暦セレモニーを執り行っていた。しかし宇宙世紀になったとき、地球の軌道上にあった首相官邸<ラプラス>はそこにいた多くの要人を巻き込み瓦解した。幸運にもその惨事を逃れたサイアムはそこで『箱』をみつける…。
それから約100年、宇宙世紀0096。それまで秘匿されてきた『ラプラスの箱』をめぐり、水面下での取引がなされようとしていた。少年バナージは謎の少女オードリーとの出会いからその事態に巻き込まれていく…。



久しぶりに本を読みました。すこし遠ざかっていたのでどうやって感想を書いていたかを忘れてしまってしまいました…。また、初心に返ってつらつらと書き連ねていこうかと思います。

かつてターンエーガンダムをすごく黒く暗くノベライズした(『月に繭、地には果実』)福井氏(誉め言葉)の新作は再びガンダム!しかも今度の舞台はUC!個人的にはそれだけで買いです。が、ガンダムを知らない福井晴敏ファンには酷ですよね『月に繭…』は知識がなくてもそれなりに読めると思いますが、今回の作品は背景に背負っているものが大きいですからね…。できる限りの説明はしてあるとは思いますが、そもそもMSの基本的な形状について(人型であるというレベルでなく、群によるデザイン的な違いレベル)とか、そいういうのはなんとなく求められている気がします。それからオードリーの正体にしても、おそらくガンダムを知っている人なら容易に予想できます。そうでなければ…まぁ、分からなくても今のところ進行上大して問題はないですが、感動のポイントが減ってるくらいでしょうか。
まぁ、でもシャアの反乱後3年という舞台設定からしてターゲットはUCのガンダムを観ていた人たちなのでしょうね。それでなぜ装丁がコミックと同じ仕様なのかという疑問は残ります。ビジネスマンはコミックよりも文庫の方が買いやすくはないだろうか。レーベルを角川スニーカーにしてしまうと確かに抵抗は強いですが。正直かばんに入れておくとかさばって仕方がないです…。


なんか少し文句ばかりが出てきてしまいますね…。全体としては満足なだけに細かいところが気になってしまうわけです。
話の展開としてはこれまでのガンダムの流れを継いでいて、少年が事件に巻き込まれていくという形のものです。定番ですね。ただ今回は『ラプラスの箱』というかつてないミステリ要素が絡んでいますので、その点で新しい。ほとんどの人がその中身を正確に知らないが、重大なものであるとだけ分かっている、そんな『箱』、そもそも形状も分からない『箱』。これは今までにない試みかな、と。
あとは後の歴史との整合性から地球規模の戦闘にはできないので、展開力に限界はありますが、その制限の中で福井さんがどこまで書いてくれるのかという期待はあります。丸くなっていく富野さんの傍らで黒富野を書ききった『月に繭…』の例もありますし。そういえば、かつての福井さんの定番「GUSOU」はでてくるのだろうか。まさか『箱』の中に入っているとは思わないけれどw


ちなみに、閃光のハサウェイがUC0105あたりのはなしです。地球連邦政府は存続しています。さて、どうするのか…。
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by nino84 | 2007-09-29 08:36 | 読書メモ