『絵のない絵本』
2007年 10月 06日
『絵のない絵本』(アンデルセン、大畑末吉訳、岩波文庫)を読みました。
ある晩、まずしい絵かきの若者のもとに月がやってきました。月は毎晩すこしの間しか絵かきのもとにはいられませんでしたが、その間にこれまで自分の見てきたものを語ってやりました。
本書は月が語った32の物語を絵かきが語る、という形をとっています。月は少しの間しかひとところにいられないため、その物語は非常に短いものですが、それでも一篇一篇が人のある一面をしっかりと描写しています。
ヨーロッパ、アジア、アフリカの片隅で、生きる人々。こうした世界中の人々の生活の一瞬を切り取り、時に人の人生のやさしさ、楽しさ、そして時にその無残さをも描いていきます。一つ一つの物語は非常に短く、そのため人のある一面しか描くことはできないのですが、それが32つながることによって、全体として人を多面的に描きだしています。
また、文章は絵かきによる語りという体裁をとっていますから、非常に読みやすいものになっていると思います。
ある晩、まずしい絵かきの若者のもとに月がやってきました。月は毎晩すこしの間しか絵かきのもとにはいられませんでしたが、その間にこれまで自分の見てきたものを語ってやりました。
本書は月が語った32の物語を絵かきが語る、という形をとっています。月は少しの間しかひとところにいられないため、その物語は非常に短いものですが、それでも一篇一篇が人のある一面をしっかりと描写しています。
ヨーロッパ、アジア、アフリカの片隅で、生きる人々。こうした世界中の人々の生活の一瞬を切り取り、時に人の人生のやさしさ、楽しさ、そして時にその無残さをも描いていきます。一つ一つの物語は非常に短く、そのため人のある一面しか描くことはできないのですが、それが32つながることによって、全体として人を多面的に描きだしています。
また、文章は絵かきによる語りという体裁をとっていますから、非常に読みやすいものになっていると思います。
by nino84
| 2007-10-06 08:48
| 読書メモ