本の感想などをつらつらと。


by nino84
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<   2008年 05月 ( 3 )   > この月の画像一覧

『テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇 Final Vol.0』を観ました。

テニスの全国大会決勝戦進出を決めた青学一同。そのご褒美にと青学レギュラー陣は焼肉を食べにきたのだが、それを聞きつけた四天宝寺、比嘉、六角、そして氷帝の面々も集まってきた。
かくして中学対抗の焼肉大食いバトルが幕を開ける!



OVAで細々とやっていると思っていたら、もう決勝戦直前まできているのですね。それにしても、マンガ連載中も決勝戦前に何をやっているのかもう突き抜けすぎて分からなかった本エピソードですが、飛ばさずにきちんと映像化してしまったスタッフは分かっているというか、なんというか…。そもそも何が分かっているのか、という話でもあるのだが。

さて、このエピソードですが、原作でも『焼肉の王子様』ということで番外編のような位置付けになっています。そのため、vol.も0になっていますね。

…ギャグですよ?全編。

普段、本気で書いてもギャグになる人が本気でギャグを書いたらどうなるのかを体現(実験?)したエピソードですが、成立するものですね。なにからツッコんでいいのかすでに分かりません。起きている事象に対してはすべてにツッコんだらいいんじゃなかと、そんな気さえしました。


焼肉奉行、大石。
なぜか(当然のように?)魔王のような描かれ方をする田仁志。
髪の毛を「王者の秘密」と言い切る跡部様。
波動球を口から出してみた石田。
etc.etc...

24分の映像作品によく詰め込んだな、という感じはします。いや、こんなことを1時間やられても困るのだけれど。
各キャラクターを知っていることが前提の話ではあるので、多少ハードルは高いのかもしれませんが、原作のこのエピソードを覚えているなら一見の価値はあるかと思います。やっぱり動きありきの演出もありますし(ムーンサルトとか)。



ところで、おまけの映像のなかで跡部様の登場シーンは終始髪の毛を抑えている姿なのは…スタッフ分かってるなぁ。
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by nino84 | 2008-05-18 15:41 | 視聴メモ
『劇場版名探偵コナン 紺碧の棺』を観ました.

太平洋に浮かぶ神海島に,訪れたコナンたち.この島には女海賊が残した財宝が眠っているとの伝説があり,その伝説をもとに全島を舞台に宝探しゲームが開催されていた.
お宝を見つけようと張り切る少年探偵団だが,ホンモノの財宝目当てのトレジャーハンターが殺されたことを知り….



久しぶりに更新してこれか,と言う感じですがこれです.随分前に『銀翼の奇術師』を見たきりだったので,全編通して劇場版のコナン君を見るのは久しぶりです.
前回は友人と作品をツッコミながら観るということをしていたのですが…やっぱり,今作も….


作品としてはなんか,作品を重ねるごとにアドベンチャー要素つよくなってるんですね.劇場版なので,スケール感とか,そういうものを大切にしたいんでしょうけど.海賊の財宝かぁ.

映像作品なので,犯人はだれだ,とかを自分のペースで考えるものではないというのは分かるので,どうしてもその要素が薄まって,いかに危機を乗り切るかというところに焦点が当たってくるのは仕方ないことではあるのでしょう.劇場版では,テレビ版のように,次週解決編ということもできませんし.
加えて長年続いていると前作を超えようという意識も生まれるでしょうから,だんだんスケール感の大きな冒険活劇になっていくのは,解決策のひとつではあるのでしょう.

そういうことを考えて,では,そこそこの年齢の大人がどうやってこの作品を観ようかと思うわけです.いっそお約束があること(コナン「らーーーーーーん」)を確認して,あとはいかにツッコめるかみたいな,作品,という認識が私の中では作られつつあります.
いや,本来対象としている子どもが観る分にはいいと思うんですよ.でも,対象がそういう作品だからこそ,お約束というか,俗に言うフラグというか…,そういうものが露骨な作品なので,そういったものが見えるようになると,やはりツッコミメインで観るしかないのかなぁ,と.
いや,むしろツッコんでこそ劇場版のコナン作品は面白いと思う今日この頃(サンプル数2).


山口勝平さんの無駄遣い(いや,予算があるのは分かりますが).
唐突にはじまるメタンハイドレートのマジ説明(フラグ立ちました).
アルファベットの分かる小学一年生(勢いLを重ねることができる).
なぜか渡される小型の酸素ボンベ(フラグ立ちました).
答え分かっても最終的には2択(スパイラルでもあったなそういうの.魔方陣だったが)…って,躊躇しないんだね(一回目みたいに人にやらせろよ).
フラグを立てたわりに大した危機にならなかった爆破(これは未来少年コナンを期待した僕がまちがいでした…って,それはすでに別の作品でやってるんだっけ?).
ED終わっても置いてけぼりな少年探偵団+アガサ博士(せめてお宝がなんだったくらいの話はしてあげても…).


…まぁ,いろいろありますわな.
まぁ,とりあえず観てみればいいと思うよ?ただし複数人で.
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by nino84 | 2008-05-17 19:08 | 視聴メモ
『機動戦士ガンダムUC 4 パラオ攻略』(福井晴敏、角川書店)を読みました。

戦いに敗れたバナージは《ユニコーン》ごとネオ・ジオンの拠点<パラオ>に連行される。その頃、《ネェル・アーガマ》では《ユニコーン》を奪還するための、単艦での<パラオ>攻略作戦が始められようとしていた。


久しぶりに娯楽で本を読んだ。活字にはふれているのだけれど、こうやってただ楽しんで読むということができないので、こういう本を読む時間は貴重だと思る。

さて、本作は福井晴敏さんによる『機動戦士ガンダムUC』の4冊目になる。
<パラオ>で敵の生活の実情を目の当たりにするバナージ。こういう描写はガンダムシリーズでは定番ではある。とはいえ、連邦には連邦の、ジオンにはジオンの事情や理論がある。それが相容れないからぶつかり合い、戦争になる。それを端的に描くことになるのだから、やはり必要な描写なのだろう。

「革命ってのは一部のインテリが夢見たいな目標をもって始める。」
先導者がいなければ革命にはならないのだから、それはそうだ。かつてシャアはアムロにそういわれた。しかし、シャアの再来たるフル・フロンタルはそれをやろうとしている。賛同するものは納得してそれに参加するのだが、貧困にあえぐ人たちはその状況としての戦争・革命を受け入れるしかない。それでなければ生活ができないのだから。
状況としての戦争。そのなかで強く生きる人々への感情のおさめかたをバナージははかりかねる。その迷いはしかし、今回も少年らしいエネルギーをともなって彼を動かすことになる。

純粋なエネルギー。ストレートな感情。インテリたちはそれを善しとはしないが、同時にそれをうらやましくは思うもので、だからこそ《ネェル・アーガマ》は単艦での無茶な奇襲作戦を始めるし、若い士官―すでにしがらみの中でしか生きられないと考えていた―はオードリーを利用し、その父の威光さえもつかって現状を打開しようともがく。

とはいえ、バナージ自身はそのことを知らない。彼は戦場で出会ったマリーダの語るネオ・ジオンの理屈こそ直線的すぎるものだという。
強化人間マリーダ・クルスは一介の兵士であって、彼女はネオ・ジオンの理屈に従いこそすれ、それを唱えるものではない。当然、理論に柔軟性はない。その思いは拾ってくれたマスターへのものであるのだし、直線的になりもしよう。

そうした戦場での強い思いはサイコフレームによって拡大され、彼らの共鳴をよぶ。人の革新、互いに共感しあえる―あの描写を共感ととるかはかなり微妙ではあるが、一般にそういわれている―人。共感しあいながらも戦争という状況によって戦い、殺しあわなければならない人々。
アムロとララァ、カミーユとフォウ。理論がぶつかり合っておこる戦争で、局所的な交流で互いに分かり合えたところで戦争が止まるわけではない。止まるわけではないのだが、可能性は常に示しつづけてきた。しかし、それはやはり大きくなりすぎた組織の中での末端の出来事にしか過ぎず、末端で何度も同じ事が繰り返される。
人の革新とはかくも難しく、そして悲しい。
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by nino84 | 2008-05-04 23:00 | 読書メモ