『GOTH』
2005年 08月 16日
『GOTH 夜の章』、『GOTH 僕の章』(乙一)読みました。
もともと1冊のハードカバーだったものを、2冊の文庫にしたものです。「人の残酷な面を覗きたがる」1組の男女を中心に据えた短編集だったりします。
内容としては、ミステリ仕立てのラノベだと思ってください。割合は、「本格ミステリ大賞」受賞してしまうくらいミステリ寄りということで…
『夜の章』収録
「暗黒系 Goth」
連続猟奇殺人事件に興味を持つ「僕」と森野。そんなとき、行きつけの喫茶店で森野が犯人のものらしい手帳を拾う…
「人の残酷な面を覗きたがる」という事の意味が分からないと思いますが、これ読んだら、なんとなく分かるはず。ずっとそういうスタンスです。彼は。
まっとうな推理小説っぽい(?)作品。who does it?(「フーダニット」と最近は言わないのか?良くわからんが。一昔前のミステリはこんな言葉も使われていたなぁ…)
「犬 Dog」
「僕」は連続飼い犬誘拐事件に興味を持つ。その犯人は「私」とユカ。「私」はある目標のために生き物を殺す訓練をしていた。そして、その目標を達しようとしたが…
ここでなんか書くと、一瞬で面白くなくなってしまうような気がする。ミステリの感想文って書きにくいなぁ。でも、良い意味で乙一っぽい作品に仕上がっております。
「記憶 Twins」
「僕」に妹のことを話す森野。幼いときに死んでしまったという妹に興味を持った「僕」は森野が昔すんでいた家を訪ねる。
短編集といいながら、繋がりがある作品群なので、「犬」で張った伏線をこの作品で解決してみたりしてます。後半ちょっと混乱してしまいましたが…。
『僕の章』収録
「リストカット事件 Wristcut」
手に異常な執着を示す篠原。彼は自宅の冷蔵庫に多くの手首を保存していた。
しかし、あるときその手首がなくなってしまう。その犯人は「僕」なのだが…。
犯人が推理をするという妙な作品。僕があまりミステリ読まないので、断言できないが、物珍しさありきの作品か。…でもしっかり「僕」と森野の性格が一貫してるのはいいね。
実はこの話を読むのは3回目だったりします。1回目は某ラノベ雑誌。2回目はハードカバー。で、3回目が今回。
「土 Grave」
佐伯は人を埋めるという行為に魅了された。そして仲の良かった子どもを棺桶に入れ、土に埋めてしまった。
そして3年。佐伯は自分のしたことに恐怖していた。しかし、同時に、また人を埋めたいと思うようになっていた。そこで佐伯が目をつけたのは黒髪の少女。彼女は「森野」という生徒手帳を持っていた…
何となく、好きになれない作品。っていうか、生々しすぎるのよ。なんか。
「声 Voice」
僕にはこの作品のあらすじは書けません。それを書くと、作品本来のおもしろさを損ねてしまいかねない。能力不足…。やっぱり、一生懸命鍛えてないといけませんね。
とにかく、この作品群の最後を飾るのにふさわしいものに仕上がっております。仕掛けられたトリックもなかなかのもの。また、とくにラストシーンが良い。上手く締めたなぁ、と。
っていうか、なげぇ!!やばい。書き方を誤ったなぁ。まぁいいや…
もともと1冊のハードカバーだったものを、2冊の文庫にしたものです。「人の残酷な面を覗きたがる」1組の男女を中心に据えた短編集だったりします。
内容としては、ミステリ仕立てのラノベだと思ってください。割合は、「本格ミステリ大賞」受賞してしまうくらいミステリ寄りということで…
『夜の章』収録
「暗黒系 Goth」
連続猟奇殺人事件に興味を持つ「僕」と森野。そんなとき、行きつけの喫茶店で森野が犯人のものらしい手帳を拾う…
「人の残酷な面を覗きたがる」という事の意味が分からないと思いますが、これ読んだら、なんとなく分かるはず。ずっとそういうスタンスです。彼は。
まっとうな推理小説っぽい(?)作品。who does it?(「フーダニット」と最近は言わないのか?良くわからんが。一昔前のミステリはこんな言葉も使われていたなぁ…)
「犬 Dog」
「僕」は連続飼い犬誘拐事件に興味を持つ。その犯人は「私」とユカ。「私」はある目標のために生き物を殺す訓練をしていた。そして、その目標を達しようとしたが…
ここでなんか書くと、一瞬で面白くなくなってしまうような気がする。ミステリの感想文って書きにくいなぁ。でも、良い意味で乙一っぽい作品に仕上がっております。
「記憶 Twins」
「僕」に妹のことを話す森野。幼いときに死んでしまったという妹に興味を持った「僕」は森野が昔すんでいた家を訪ねる。
短編集といいながら、繋がりがある作品群なので、「犬」で張った伏線をこの作品で解決してみたりしてます。後半ちょっと混乱してしまいましたが…。
『僕の章』収録
「リストカット事件 Wristcut」
手に異常な執着を示す篠原。彼は自宅の冷蔵庫に多くの手首を保存していた。
しかし、あるときその手首がなくなってしまう。その犯人は「僕」なのだが…。
犯人が推理をするという妙な作品。僕があまりミステリ読まないので、断言できないが、物珍しさありきの作品か。…でもしっかり「僕」と森野の性格が一貫してるのはいいね。
実はこの話を読むのは3回目だったりします。1回目は某ラノベ雑誌。2回目はハードカバー。で、3回目が今回。
「土 Grave」
佐伯は人を埋めるという行為に魅了された。そして仲の良かった子どもを棺桶に入れ、土に埋めてしまった。
そして3年。佐伯は自分のしたことに恐怖していた。しかし、同時に、また人を埋めたいと思うようになっていた。そこで佐伯が目をつけたのは黒髪の少女。彼女は「森野」という生徒手帳を持っていた…
何となく、好きになれない作品。っていうか、生々しすぎるのよ。なんか。
「声 Voice」
僕にはこの作品のあらすじは書けません。それを書くと、作品本来のおもしろさを損ねてしまいかねない。能力不足…。やっぱり、一生懸命鍛えてないといけませんね。
とにかく、この作品群の最後を飾るのにふさわしいものに仕上がっております。仕掛けられたトリックもなかなかのもの。また、とくにラストシーンが良い。上手く締めたなぁ、と。
っていうか、なげぇ!!やばい。書き方を誤ったなぁ。まぁいいや…
by nino84
| 2005-08-16 10:43
| 読書メモ